偽りなく言葉に





「初対面の人に告白されるなんて初めてだわ」



偽りんの相手には偽りを
私はこの男を知っている

 七城 真人

高校の時の後輩だった男



・・・・-・・・-・・・・




「マーヤ先輩

今日の放課後、空いてますよね?」



空いてないとは言わせない

と言わんばかりの表情でニッコリと微笑む男に



「…放課後は図書室に本を返さなくちゃいけないから」



なんて嘘を並べた言葉に男に負けない位に微笑んだ私は



「ごめんね?」



なんて思ってもない言葉で男との距離を保った。
…ハズだった、けど



「じゃあ今日は図書室でしましょうか?

待ってますね、マーヤ先輩」



言い返そうと思って口をひらけば軽く塞がれた唇に私は口籠り拒否を出来なかった

そう今日も、あの男と淫らな事をするなんて…




< 3 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop