だーるまさんがこーろんだ
それはそれはもう…一瞬の出来事。


姿を消したと言うより…


消えた。



消したんじゃない。消えたんだ。



ただ俺はそんな状況は読み込めない。



「…隆さん…?おい…隆さん…!?どこ行ったんだよ!?隆さん!?」



彼の姿はどこにもなかった。


「どうなってんだ…?」


俺は隆さんが座ったブランコに手をかけた。



「…このブランコ…?」



もしかして、このブランコが…?



ありえないことを考え出したときには、もう遅かった。



俺はこの公園の餌食になってしまっていた。


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