【完】甘い恋愛授業
「―――じゃあ今日の部活は終了。解散!!」
そんな佐野先生の声によって、今日の部活は終わりとなった。
………とうとう、本当になにも言えなかった。
「はうぅ…」
「どうしたの山崎さん?まだ帰らないの??」
「藍沢くん……」
藍沢くんは白衣を脱いで鞄を持って、もう帰る準備はできてるようだ。
じゃあ、歩くんは…?
私はそう思い、後ろにいる歩くんの方を見てみた。
「あ、俺はもうちょっとここにいるから。先帰っててよ」
「?残って、何かするのか??」
不思議そうに、藍沢くんは歩くんを見つめる。