【完】甘い恋愛授業
「がん…ばり、ます」
「……ははっ、生徒の鏡だな」
クスクスと、私の耳元で可笑しそうに笑う。
生徒の鏡……か。
「なら、歩くんは先生の鏡だよ」
「ふ〜ん。どのへんが?」
「だって歩くん、私のためにいろいろとしてくれて…私のためにいろいろと教えてくれて……」
「先生の鏡だよ」と言って、私は歩くんの服の袖をキュッと握った……。
「―――つっ…」
歩くんは何故か、凄く驚いた顔をしている。
「?歩く……」
「……ああでも、ある意味では先生失格かも」
「へ??」
歩くんはそう言ったと同時に、私の体に両腕を回してそのまま抱き上げた。