【完】甘い恋愛授業
「いや、違う!それは絶対にない!!だって、私は……」
「さっきから、なにブツブツ言ってんの?」
「ふぇ??」
急にすぐ近くで歩くんの声が聞こえ、一回だけ大きくまばたきをしてみる。
そしたら何故か目の前に、超ドアップの歩くんの顔が……
「え―――…」
―――ドックン
……息が、止まりそうになった。
そしてドキドキと、小刻みに心臓が揺れ出す。
「……歩…くん?」
「なに?どうかした??」
不思議そうに、私の顔を覗き込む歩くん。
ダメだ。
もう、これ以上は―――…