【完】甘い恋愛授業



「…―――じゃあな」


私の家について、歩くんはそう言って片手を上げた。


あ……っ


「あ、歩くん!」

「……なに?」


私が歩くんを呼び止めると、歩くんは足を止めて振り返った。


「あの、本当にありがと!今度、なにかこのお礼を……」

「……お礼?」


ピクッと、歩くんの眉が動いた。


え……??



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