【完】甘い恋愛授業
そんな紗希ちゃんの後に続くように、私も鞄を持って立ち上がった。
「藍沢くんの姿が見当たらないなぁ。もう、科学室に行ったのかな?」
そんなことを呟いて教室を出ると、そこには……
「ん?よぉ山崎!お前今から科学室いくのか??」
「あ、山崎さん!」
「えっ、佐野先生に…長瀬くん!?」
意外な組み合わせに出会ったので、口があんぐりと開いてしまう。
な、何で先生と長瀬くんが一緒にいるの??
「ちょうどよかった山崎。時東や藍沢に伝えてほしいことがあるんだ」
「は、はい??」
もう何が何だか分からずに、間抜けな声しか出てこない。