【完】甘い恋愛授業
私がアワアワと慌てた様子で言うと、時東くんは間の抜けた声を出して顔を歪ませた。
あれ?私……
なんか変なこと言った??
「あの、私……」
「あーもう、今のは冗談に決まってんだろ。それぐらい分かれ」
「じ、冗談??」
時東くんは拍子抜けーとでも言わんばかりの顔で、ため息をついて自分の頭をガシガシとかく。
冗談?冗談……
「よ、よかったぁ…」
全身から、力が抜けるのが分かった。
どう責任をとらせられるんだろうって思って、冷や汗ダラダラだよぉ……。