【完】甘い恋愛授業
「……ふ〜ん。全部否定しちゃうんだ」
「え?歩くん…」
ふと歩くんの声が聞こえてきて、その声が聞こえてきた方を見る。
そしたら……
「歩……くん?」
もの凄く不機嫌な顔が、そこにはあった。
「ごめんごめん。今の冗談だから、長瀬も気にしないで」
「あ、冗談なの??」
長瀬くんはキョトンとして、私から離れていく歩くんを見つめている。
冗談……?
「歩くん、今のは……」
「……明日」
“課外授業、来なくてもいいよ”