【完】甘い恋愛授業
自分でも「好き」って伝えられないのに、他の人から言われるなんて絶対に嫌だ。
だから……
「でもさ、いつも窓から見てるだけだけど……告白、しないんだ」
「え?」
時東くんの言葉に、ドクン…と心臓が鳴る。
告白なんて、そんな……
「時東くんには、関係ないことだよ」
「秘密にしてやるんだから、聞くぐらい良いだろ?」
「でも……っ」
「じゃあ質問かえるけど、何で長瀬のことが好きなの??」
「何でって……」
何でそんなこと聞くの?
そんな言葉は、喉の所に突っかかってしまう。
だって、時東くんの表情が……凄く真剣だから。