【完】甘い恋愛授業



自分でも「好き」って伝えられないのに、他の人から言われるなんて絶対に嫌だ。

だから……


「でもさ、いつも窓から見てるだけだけど……告白、しないんだ」

「え?」


時東くんの言葉に、ドクン…と心臓が鳴る。


告白なんて、そんな……


「時東くんには、関係ないことだよ」

「秘密にしてやるんだから、聞くぐらい良いだろ?」

「でも……っ」

「じゃあ質問かえるけど、何で長瀬のことが好きなの??」

「何でって……」


何でそんなこと聞くの?

そんな言葉は、喉の所に突っかかってしまう。


だって、時東くんの表情が……凄く真剣だから。



< 22 / 454 >

この作品をシェア

pagetop