【完】甘い恋愛授業
「あああああ歩くん!?」
「近くであんまデカい声出さないでくれる?耳痛いから」
「じ、じゃあ離れよう!そうしよう歩くん!!」
「……へぇ、ゆきは俺と近づきなくないんだ。それほど俺のことが嫌いなんだ」
「ち、ちが…っ、そういうことを言ってるんじゃ」
少し怒ったような歩くんの言い方にビクビクしながらも、なんとか自分の気持ちを言葉に出そうとする。
わああああ!
頭の中が混乱しすぎて、言葉が何も出てこないよ……
「歩くん、私……っ」
「……ま、ゆきは長瀬が好きなんだから当然のことか」
「……え?」