【完】甘い恋愛授業
いきなり歩くんが私にキスをして、あのまま時間が止まったみたいに一時の間私と歩くんは動かなかった。
そして観覧車が地上についたと同時に立ち上がり、終始無言で私たちは家に帰って行った。
「今日は歩くん、お休みらしいしな……」
きっと、風邪がヒドくなっちゃったんだよね。
お見舞いとかに行きたいけど、でも……
「歩くんの顔、絶対に見られないよぉ」
ため息混じりにそう呟いて、私は机に顔を伏せた。
私は、いったいどうすれば良いんだろ…。
あと歩くんは、なんでキスなんてしたんだろ?
やっぱり恋愛の授業??
「……でもキスなんて、好きな人とかじゃないと出来ないんじゃないかな?」