【完】甘い恋愛授業
「うぅっ、えーと…」
「サッカー部の長瀬だよね?以後、こんな事がないように気をつけてよね」
「あ、はい!本当にすみませんでした!!」
時東くんの冷たい言葉にまた謝りながら、長瀬くんは時東くんからサッカーボールを受け取った。
その瞬間に、長瀬くんが腕を怪我しているのが分かった。
「な、長瀬くん!腕、血が出てるよ…」
「え?ああ、さっきちょっとこけちゃったからね。気にしなくていいよ」
いや、気にしなくてって…結構、血出てるよ長瀬くん!!
「ちょ、ちょっと待ってて」
そう言って、私はバタバタ鞄の中からハンカチを取り出す。
そしてそのハンカチを濡らし、長瀬くんのところに行った。