【完】甘い恋愛授業
長瀬くんにそう聞かれ、またパッと歩くんとのキスの光景が頭に浮かんできてしまう。
カァッと、頬に熱がともる。
「あ、あははー、なんかこの頃寒いなーって思っちゃって…」
「確かに、この頃寒いよねぇ」
「だよねー!」
よし、なんとかごまかせた。
そんな会話を二人でしていると、いつの間にかもう目の前は科学室の扉だった。
あ、藍沢くんもうなにか作業やってる。
「こんにちわ。藍沢くん、来るの早いね!」
「あー、山崎さん。こんにちわ」
「あの、今日も宜しくお願いします!」
「宜しく、長瀬。そんな堅苦しく挨拶なんてしなくていいから」
そう言って藍沢くんは、ガスバーナーを出して何かをやっている様子……