【完】甘い恋愛授業



「あの、じゃあ早速で悪いんだけど……科学教えてくれないかな?山崎さんと藍沢、どっちでも良いんだけど??」

「あ、じゃあ私教えます!科学得意ですから!!」


そう言って片手をシュバッと上げると、長瀬くんはどこか可笑しそうに笑って「じゃあ宜しく」と言った。


「えーと、じゃあここ教えてほしいんだけど……」

「あ!ここはね、電子の周期表っていうのを使って……」

「………」

「……長瀬くん?」


問題の説明をしていると、途中で長瀬くんがジーッと私を見つめているのが分かった。


どうしたんだろ?

何か顔についてるかな??


「あ、いや、なんか山崎さんと俺、この頃ちゃんと話せるなーと思って……」

「え??」



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