【完】甘い恋愛授業



私がそう聞くと、歩くんはか細い声で「二階の一番端」とだけ言った。


歩くんの体、凄く熱い……。


「歩くん、部屋まで歩ける?」

「……なんとか」


そう呟く歩くんの腕をとって、なんとか二階の部屋まで歩くんを連れて行く。

そして部屋に入り、歩くんをベッドに寝かせた。


「わぁ、オシャレな部屋」


モノトーンで、なんとも歩くんらしい部屋だ。


「……あんま、人の部屋ジロジロ見ないでくれる?」

「あ、ごめんなさいっ」


私がそう言って歩くんを見ると、歩くんは熱のせいか顔を真っ赤にして私をジッと見つめていた。


うわわっ、あんまり見られるとこっちが恥ずかしいんだけど……。



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