【完】甘い恋愛授業



「それだけの用なら、学校ででも良かっただろ」


「告白するなら勝手にしろ」と言って、歩くんはベッドから起き上がった。

そして部屋の扉を開けて、私に帰れとサインをおくる。


「あー、うん。じゃあ私……もう帰るね」


何も考えられなくなって、私はそう呟いて立ち上がった。

そして歩くんが言ったとおりに、部屋を出て行く。


「……歩くん」


いきなり冷たい態度になって、いったいどうしちゃったんだろ?

体調が悪かったのかな??


「うん。そうだよ、きっと歩くん体調が悪かったんだ」


そう呟きながら、玄関の扉を開けて「おじゃましました」と家をでる。



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