【完】甘い恋愛授業
紗希ちゃんのその言葉に、ピクッと肩が跳ねる。
さすが紗希ちゃん。
お見通しってワケか…。
「まあ…ね」
「えへへ」と笑いながら、少しだけ顔を赤くした。
「まったく。普通、科学部にそんな理由で入るぅ?」
溜め息混じりに、紗希ちゃんはそう呟いた。
そうなのだ。
今、紗希ちゃんが言った通り、私は科学部に入っている。
まあ、この高校は絶対に何かしらの部活に入んなきゃなんないんだけど……
ちなみに、紗希ちゃんが入ってるのは生徒会。