【完】甘い恋愛授業
「ううん!歩くん、熱もあったし…風邪うつしちゃダメだっていう歩くんの優しさだもん」
「ゆき……」
歩くんは少し驚いたように目を見開くと、その次には何故か凄く苦しそうな顔をした。
え……?
「歩くんどうしたの?まさか、まだ体調が悪いとか……」
「いや、そういうことじゃないんだ。ただちょっと、長瀬のことが出てきて……」
「長瀬くん?」
ビクッと、一瞬だけ自分の体が揺れたのが分かった。
そうだ、長瀬くんに告白するって…私……