【完】甘い恋愛授業



「………あっ」


どうしようか悩んで顔を伏せたら、ふと自分の視界にギュッと握りしめている手が入った。


さっき歩くんがこの手を握りしめた温もりが、まだ残ってる……


そういうば、最初歩くんと手を繋いだ時本当に恥ずかしかったな。


恋人つなぎだったっけ?


凄くドキドキして、凄くキュウウンッて胸が苦しくなって……



「……そっか、私」



私の気持ちはいつの間にか歩くんで溢れてて、
私はいつの間にか……



歩くんのこと、好きになってたんだ……



< 314 / 454 >

この作品をシェア

pagetop