【完】甘い恋愛授業
そう思うと、今まで心の中にあったモヤモヤが全部晴れるみたいだった。
恋愛授業の終わりって聞いてモヤモヤっとしたのは、私自身が恋愛授業を止めてほしくなかったんだ。
「……山崎さん?」
「長瀬くん。転校しても、友達でいてくれる?」
「え……?」
長瀬くんは少し驚いた顔をして、数秒の間があった後に「もちろん!」といつもの明るい笑顔でそう言った。
「あ、じゃあナツキもこゆきちゃんの友達になるー!!」
「きゃ!?」
「おいナツキ!山崎さんに抱きつくなよ!!」
「だ、大丈夫だよ長瀬くん」
ナツキさんもとってもいい人そうだし、さすが長瀬くんの彼女さんなだけはあるよ。うん。