【完】甘い恋愛授業
藍沢くんの言っている意味がよく分からなくて、私はそう聞き返した。
そしたら藍沢くんはフッと笑って、「山崎さん、時東は最低な奴なんだよ」と冷たく言い放った。
「最低って……何で?」
「俺と時東は中学から一緒で、お互いのことは良く知ってる。それと同時に、俺はこいつのことが大嫌いだ」
後半の部分を強く言って、藍沢くんは歩くんを睨みつけた。
大嫌いって、そこまで藍沢くんが強く言う理由があるのかな…?
「……なぁ、時東?」
「藍沢、いったい何を言うつもりな……」
歩くんはそこまで言うと、なにかハッとしたように目を見開かせた。