【完】甘い恋愛授業



“ただの遊び”



そんな言葉が、何回も頭の中をグルグル回っている。

そして藍沢くんはそれだけを言うと、私の横を通って科学室を出て行ってしまった……。


「……私、は」



私は歩くんのことが好き。

でも、もしかしたら歩くんは私のことが嫌いなのかもしれない。


じゃあ……


この気持ちは、どうすればいい?



「……分かんないよ」


頭の中がグチャグチャして、涙で前が見えなくて……


「うぅっ、ひ…っ」



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