【完】甘い恋愛授業



「……なーに一人で泣いてんだよ、お子ちゃまが」


そんなかったる〜い声が聞こえた瞬間、ピクッと思わず私の肩が跳ねた。

……この声は、


「……佐野先生」

「よお、山崎。なんだ、今日はお前しかいねぇのか??」


佐野先生はそう言って、私が泣いていることには触れずに科学室の中にズカズカ入ってくる。


「もぅ、何なんですか先生。今日は帰らないんですか?」

「ん?あー、なあ山崎。お前、時東となんかえらい楽しそうな遊びやってたよなぁ。“恋愛授業”だっけ??」

「えっ!?」


な、ななな何で佐野先生がそれを知ってるのぉ!!?



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