【完】甘い恋愛授業
「恋は突然に!ってな。告白してから気付く気持ちだってある。
告白してもしダメでも、次に進められるだろ」
「……そうかもしれませんけど、私は」
「次に進む自身がないか?」
「……はい」
私が顔を俯かせながらそう言うと、佐野先生は二カッと笑って……
「それだけ山崎の気持ちが本気だってことだな。じゃあ、その本気の気持ちをこのまま伝えなくていいのか?」
「そ、それは嫌です!!」
そんな私の大きな声が、私と佐野先生しかいない科学室に響き渡った。
あれ?
さっきまでは、まったく言葉が出なかったのに……
今は……