【完】甘い恋愛授業
「もし歩くんにふられちゃったらって思ったら、怖くて……」
「……ゆき」
ふられるぐらいならまだ良いけど、元の関係に戻れないのが一番怖い。
もうまともに話せないんじゃないかとか、いろいろ考えて……
「……やっぱりバカ」
「え……?」
紗希ちゃんはそう呟いて、私の手をギュッと握った。
そして……
「ふられて元の関係に戻れなくて悲しい時も、大丈夫。私が一緒にいてあげるから!」
そう言って、優しい笑顔を見せてくれる紗希ちゃん。
「紗希…ちゃん……」
「何年あんたの友達やってると思ってんのよ!胸ぐらい貸してあげるわよ」
そう言って、私の頭をワシャワシャッと撫でる。