【完】甘い恋愛授業
「……ふふっ」
「?なに笑ってんの??」
「ううん、なんか…紗希ちゃんと佐野先生、似てるなーって思っちゃって」
「はあ!?あんなだらしない奴と一緒にしないでよ!!」
「紗希ちゃん、それは言い過ぎ」
私がそう言うと紗希ちゃんは「はぁ」とため息をついて、
私のグシャグシャになった髪を整えてくれた。
「……でも、本当に泣きたくなった時や苦しくなった時は、私に言ってね?」
「……うん、分かった」
私がそう返事をかえすと、紗希ちゃんは「よし、いい返事だ!」と言って私の手をギュッと握りしめた。