【完】甘い恋愛授業
「……藍沢、お前っ」
「山崎さん、時東は最低な奴なんだよ」
フッと笑って、藍沢は冷たく言い放つ。
藍沢は、いったい何が言いたい……?
「俺と時東は中学から一緒で、お互いのことは良く知ってる。それと同時に、俺はこいつのことが大嫌いだ……なぁ、時東?」
「藍沢、いったい何を言うつもりな……」
そこまで言って、俺はハッとある“過去”を思い出した。
まさか藍沢、あの事を……。
「山崎さん、実はね時東は」
「やめろ藍沢!それは、ゆきには関係ないことで……」
なんとか、藍沢の言葉を遮ろうとした。
だけど、結局、藍沢の言葉を遮ることはできず……。
「時東は、昔何人もの女性と付き合ってたんだ」