【完】甘い恋愛授業
「え―――…?」
藍沢の言葉に、体を固まらせるゆき。
そんなゆきに対して、藍沢はまだ言葉を続ける。
「俺は時東が嫌いだ。山崎さんには、科学部員仲間として忠告をしただけだ」
忠告?
ふざけんな。
お前に、俺の何が分かるんだよ。
それに、そのコトは、ゆきには関係ないことだろ……?
「歩くん……今の藍沢くんが言ったこと、本当に?」
ゆきの質問に、俺は拳をギュッと握りしめ……
コクリと、頷いた。