【完】甘い恋愛授業
<五時間目>
≫ぶつかった気持ちたち
「………あれ?」
かれこれ……もう何分たったんだろうか?
私はずーっと、こんなことばかりを呟いていた。
だって、だってだって……
「……歩くんが、いない」
科学室にきても学校中のどこを探しても、歩くんの姿は見当たらないのだ。
本人がいないなら、告白する以前の問題だ。
「まさか、もう家に帰っちゃったとか……」
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