【完】甘い恋愛授業
「俺は、山崎さんのことが好きだったみたいだから」
「………へ??」
ボボボッと、自分の顔が赤くなるのが分かった。
だ、だだだだって…
好き!!?
「でも、この気持ちはよく分からない。山崎さんに、あんなヒドい言葉しかかけられなくて……」
そう言って、藍沢くんは悲しそうな顔をして顔を伏せる。
ヒドい言葉……か。
「恋っつうのはそんなもんなんだよ。あ、でもさ……」
「え?きゃっ!!」
いきなり歩くんが私を自分の方に引き寄せて、私をギュッと抱きしめた。