【完】甘い恋愛授業
「わ、私、歩くんにいろいろと聞きたいことがあるの!」
「後回し」
「だめっ!!」
顔を近づけてくる歩くんを、なんとか両手で押しのける。
聞かなきゃいけないことがたくさんあるから、それを聞くまでは……
「何で、今日…私を避けてたの?」
「……いや、だって、昨日のゆきの泣いてる姿が頭によぎって」
「あれは、私のこと歩くんは嫌いなのかなって思って……」
「はぁ!?」
いきなり大きな声を出した歩くんに、ビクッと肩が揺れた。
歩くん??