【完】甘い恋愛授業
「そう…だったんだ」
藍沢くんの言うとおり、歩くんのことを外見しか見ない人いっぱいいるんだ。
なんか、それって……
「でもゆきは、俺が最初に長瀬を好きな理由を聞いたら、外見じゃないって言っただろ?」
「う、うん。確か……」
「だから、ゆきに興味がわいて……“恋愛授業”なんて持ちかけたんだ」
そう私の耳で囁いて、クリームを舐めるみたいに、私の鎖骨あたりをペロッと舐めた。
「ひゃっ!」
「あんま声だすなよ。人が来たらイヤだから」
「む、無理だよそんな……」
ただでさえ恥ずかしいのに、なんか歩くん、わざと私に声を出させてるみたいな……