【完】甘い恋愛授業
「……ゆきが好き、だから。ずっと、手、ギュッてしてたい」
カアア――ッ!
そう音をたてるように、一気に熱くなった俺の顔。
うわ、凄い恥ずかしい……。
「あ……歩、くん」
ゆきも何故か顔を真っ赤にして、少し困ったように眉を下げる。
そしてニコリと笑い、
「……私、だって。私だって、歩くんとずっと手繋いでたいよ」
「ゆ、き……?」
「歩くんのこと、大好きだから。手、繋いでたい」
「……つっ」
熱い頬が、また熱くなっていく。
「……でも、手を繋いでなくても大丈夫だと思うんだ」
「え??」
「だって、手なんて繋いでなくても、私と歩くんの心は繋がってるでしょ?」