【完】甘い恋愛授業
「あああああ…いや、あ、す、すみません!」
「ううん、別にいいよ。それより大丈夫?」
「は、はい!大丈夫です!!」
体がカチーンッと固まってしまい、棒読みになってしまう。
運良く、さっきの女の子たちはもうどこかに行ったみたいだけど……
「えーと、あの…ですね」
「……ねぇ、山崎さん」
「は、はい??」
名前を呼ばれたので、そう返事をしてパッと上を向いた。
そしたらすぐ近くに長瀬くんの顔があって……
「俺たち同級生なんだしさ、そんな敬語なんて使わないでよ。なんかさ、ちょっと寂しいから」
……好きな人から目の前でこんな事を言われて、正気な女の子がいると思いますか?
少なくとも私は……
「あ、あはは…はは……だ、だだだよね〜」
爆発寸前。