【完】甘い恋愛授業
「絶対、嫌ですっ!!」
「そんなこと言うな山崎!それに今日寒いじゃん。俺、寒いの苦手なんだよ」
「そりゃ、冬なんだから寒いのはあたり前でしょう」
「だから頼む!数少ない部員じゃないか!!」
そう言って、佐野先生は私の肩にポンッと手を乗せる。
確かに、科学部は私をあわせて計3人と少ない。
でも、それとこれとは……
「な、山崎。これは科学の先生からではなく、部長命令だ!」
「部長命令って…」
科学部は3人と少ないので、佐野先生が顧問と部長を一緒にやっている。
でもそんな、部長命令って言われたら……
「……分かりました」
「あはは!さすが山崎!じゃあ、また来るからそれまでに宜しくな!!」
佐野先生はそれだけ言うと、科学室を出て行ってしまった…。