【完】甘い恋愛授業
「いったあ…」
「山崎さん、大丈夫?」
「あ、藍沢くん!」
目の前には、私の顔を心配そうに覗き込む藍沢くんの姿があった。
わわ、恥ずかしいとこ見られちゃったな……
「ご、ごめんなさい…っ」
慌てて、その場に起きあがろうとする。
だけどその瞬間に、ズキリと激しい痛みが後頭部を襲った。
「いた……っ」
「!?大丈夫?」
藍沢くんが、慌てた様子で私が手で押さえている頭を見る。
さっき、思い切り頭打っちゃったもんな……
「少し打ったみたいだね。ちょっと待ってて」