借金とりとおにごっこ!?


「あ、そーいえば!」

「なによ?」


斎城さんがぐにぐにするのをやめて
ムスッとした声で言う


「13:00から夕矢が
イケメンコンテストに出るよ!」

「それを早く言いなさいよ!!
じゃあ、それまでにお昼食べないとね」

「あ、うん!いくいく!!
私もうおなかぺっコペコだよぉ」

「だったら早く行くわよ。
あ、あんたのおごりだからね」

「えぇ、私お金持ってないよ!!」

「はぁ!?
使えないわね。
まぁ、今日は機嫌がいいから
私がおごってあげるわよ」

「え?ほんと??
やったぁー!
ありがと、斎城さん!!」


斎城さんはなんだかんだでいい人

最初はちょっと怖かったケド.....


「そーいえば、その斎城さんっての
やめてくれないかしら?」

「じゃあ、斎城さんの
フルネーム呼びも止めて欲しいな」


顔を見合わせてからクスっと笑った


「紗代ちゃん」

「菜乃香」

「早く食べて体育館行くわよ!」

「うん、そーだね!」






< 220 / 315 >

この作品をシェア

pagetop