借金とりとおにごっこ!?
「あ、そーいえば!」
「なによ?」
斎城さんがぐにぐにするのをやめて
ムスッとした声で言う
「13:00から夕矢が
イケメンコンテストに出るよ!」
「それを早く言いなさいよ!!
じゃあ、それまでにお昼食べないとね」
「あ、うん!いくいく!!
私もうおなかぺっコペコだよぉ」
「だったら早く行くわよ。
あ、あんたのおごりだからね」
「えぇ、私お金持ってないよ!!」
「はぁ!?
使えないわね。
まぁ、今日は機嫌がいいから
私がおごってあげるわよ」
「え?ほんと??
やったぁー!
ありがと、斎城さん!!」
斎城さんはなんだかんだでいい人
最初はちょっと怖かったケド.....
「そーいえば、その斎城さんっての
やめてくれないかしら?」
「じゃあ、斎城さんの
フルネーム呼びも止めて欲しいな」
顔を見合わせてからクスっと笑った
「紗代ちゃん」
「菜乃香」
「早く食べて体育館行くわよ!」
「うん、そーだね!」