借金とりとおにごっこ!?

ー菜乃香ー


「なーのっかちゃん!」

「れ、麗華さんっ!?」


何故か夕矢が麗華さんに連れ去られた次の日、今度は私が麗華さんに連れ去られた


「ど、どうしたんですかっ!?」

「んーちょっとね。
まぁ、いいから着いてきてよ!」


そういって連れてこられた先は公園だった

まだ日が沈んでいない公園には
小学生がチラホラいて遊んでいる

懐かしい.....
私も昔はよく公園で遊んだなぁー


「あのね、菜乃香ちゃん。
あたしにちょっとした提案があるの」

「提案...ですか?」

「うん、そう!提案。
実はねあたし、今度お店を開くの!!」

「お、お店!?」

「そう、お店。
そこでね、菜乃香ちゃんにも手伝ってほしいの」

「私が.....ですか?」

「そうよ!拒否権はないからね♪
もちろんタダでとは言わないわ。
手伝ってくれるなら、あたしが
菜乃香ちゃんの借金肩代わりしてあげる」

「え!?どうして借金のこと.....」

「あたしをあまり甘く見ないことね。
借金チャラにする代わりに
菜乃香ちゃんには
びしびし働いてもらうから。
文句はあるかしら?」

「いえ、ないですっ!
ありがとうございます、麗華さん。
借金の分、しっかり働きます!!」

「ええ、そのつもりよ。
じゃあ、詳しくはまた今度話すわ」


なんか、
突然すぎて全然ついていけない


でも、借金がなくなる.....
なんか、嘘みたい.....

これで、夏休みに思いっきり遊べる!
どこにでも行ける!!

もう、借金取りにおびえなくて済む!!

夢みたいだけど、夢じゃない
私本当に自由になったんだ......










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