借金とりとおにごっこ!?

入口の前でお客さんを待つ

もうすぐに麗華さんが店を開ける

さっき聞いたけど、
2人ほど早速お客が来ているそうだ


「菜乃香、開くよ」

「うん、最初の第一声だもんね!
頑張ろう!!」



「せーの」

「「いらっしゃいませ!!」」


お客さんが入ってくるのを見計らって
2人で同時に頭を下げた

顔を上げるとそこには予想外の
お客さんが立っていた

1人は不機嫌そうに顔をゆがませ

もう1人は笑いを必死にこらえている


「夕矢に称磨君!?
え、あれ、なんで!?」

「麗華に強制的に。
.....で、なにその格好?」

「あ、ええと、これは.....」


「緋那、そのかっこ...ブハッ!」

「それ以上笑ったら殴るわよ」

「ちょ、そのセリフって
殴る前に言うものだよね!?
なんで殴ろうとしながら言うわけ!?」

「うるさい、黙って殴られなさい」

「いや、無理だから!」


「お、2人ともちゃんと接客してる?」

「おい、麗華!
なんだよこの格好。聞いてねーぞ」

「かわいいでしょ♪」

「そういう問題じゃねーだろ」

「かわいいでしょ?」

「いや、だから.....」

「かわいいでしょ??」

「.....もういい。
はいはい、かわいいですね」





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