借金とりとおにごっこ!?
「菜乃香ちゃん、ちょっと!」
「え?なに!?」
教室に着いたと思ったら、鞄を机に置く間もなく称磨君に連れ去られてしまった
な、なにごとっ!?
称磨君が私より早く来てるなんて.....
着いた場所はいつもお昼を食べている屋上
なんだろう??
「あのさ、昨日夕矢が泊まりに来たんだけど!?
なんかあったの?ってか、あったよね??
夕矢に聞いても
『なんでもねぇーよ』しか言わないし、
緋那は電話に出てくれないし、
メールも返信ないし、もう俺なにがなんだか」
「あ、うん。その、なんでも
「ないとは言わせないよ!」
「あのさ、俺は本当に夕矢にも菜乃香ちゃんにも幸せになってほしいと思ってるんだ。
だからさ、困ってたら相談に乗るし、助けになる!
話して?菜乃香ちゃん」
称磨君がそんなに真剣に私たちの事思ってくれてただなんて
いつも気楽そうで、悩み事とかなさそーで
でも、ちゃんと考えてくれてた
ちゃんと、私にはこんなにも支えてくれる友達がいるんだ
「実は喧嘩しちゃって......
でも、私は夕矢のことは大好きだし
仲直りしたい!謝りたい!!」
「うん、それ聞けて安心したわ!
なら今日俺んちきな。
そんでもって、仲直りしとけ!!」
そう言って二カッと称磨君は笑った
雅、緋那、紗代ちゃん、称磨君.....
私にはこんなにもたくさんの人が助けてくれてるんだ
頑張らないとな、楠木菜乃香!
私、ファイト!!