借金とりとおにごっこ!?


夕矢は称磨君の隣、
私は緋那の隣に座った


「いや~、どうでしたか!?
ラブラブデートの方は!
俺もしゃれたことするだろ!!」

「ほんと、お前は余計なことばっか
しやがるよな」

「うんうん、そうだろ
って、なんで余計なこと!?
そんな睨むなよぉ」

「夕矢、あのこと
称磨君と緋那には話したほうが
いいと思う」

「ああ、だな」


うん、だって、親友に隠し事なんて
したくないもん

......って、私はすごい大きな
隠し事があるんだけどね



「あのね、私達付き合ってないの!
仮の彼氏と彼女なの」



時間が止まったような気がした


それほど称磨君と緋那は固まっていた



「えっ!?
あ、あれ!?」


先に呪縛から解けたのは称磨君だった

そうとう混乱したのか、
急に夕矢を引っ張っ
てどこかに行ってしまった





どうしたんだろ?

やっぱ、言わないほうがよかったのかな







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