借金とりとおにごっこ!?
それから料理が出てきたのは
10分ぐらいたった後だった
うどんはあったかく
体の芯までぽかぽか温まった
私たちが外に出た頃には
だいぶ暗くなっていた
冬だったら真っ暗になってる時間だ
緋那が『着いてきて』といって
歩き出してから約15分
称磨君がぐずり始めた
「で、奈月~。
いつになったら着くんだよ」
「うっさい村賀。
だまって着いてきなさいよ」
「だってさぁ~。
あれから何分歩いてると.....
いってぇ~~~!!!」
文句をいってる称磨君に
緋那が一発回し蹴りを食らわした
......なんていうか
緋那ってもっとお嬢様っていうか
おしとやか~なクール美人さん
ってイメージがあったのに
なんか意外に攻撃的なとこあるな
「ふつー回し蹴りは無いだろ!」
「あんたがしつこいからでしょ」
「いやいや、だからって回し蹴りは
ありえないから」
「.......うるさい。
今度はとび蹴りでも
食らわせてあげようか?」
「......どこまでも黙って着いてきます」
なんか、なにげにこの2人
仲良くなってる.....?