君に恋した春
「じゃあ、各自、新しい教室に
移動してくださーい。」
「遥!!」
「ゆうり!!」
一斉に私とゆうりは
抱き合った。
「一緒のクラスだったね!」
「ほんと、匠(吉岡先生)はよくやった!」
と2人で喜びながら、
新しいクラスの教室へ
足を踏み入れた。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなり、
私とゆうりは各自の席についた。
「お!相沢だよな?
俺、秋元駿。
同じクラスの隣の席同士
仲良くしよーな!」
突然、大好きなあの人から
話しかけられた。
「うん…。
秋元君よしくね!!」
ドキドキする心臓を
おさえながら、
精一杯、自然体で
元気に答えた。