記憶の欠片



通信高校入学式。


白いブラウスにベージュのカーディガン。
紺色に白と黒のラインが入ったスカート。
100センチと70センチを重ねてはいたルーズソックス。
それが私だった。


友達の由紀は制服より私服派で
入学式にも私服で行った。
通信なので私服登校でもいいのだが、
私は制服派だったから制服。
由紀も2回目の高校1年生で地元も一緒。
幼なじみということもあっていつも一緒にいる。

『まじだりー。
 つか超さみんだけど。』

由『だかんね~。
 まじ帰りてぇ。』

どっちかって言うと男勝りで
口調も男寄りだった。



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