記憶の欠片
1週間後
由紀は相変わらず陸人君とメールしてる。
なんかいいかんじらしい。
もう付き合っちゃえよ…と思ってる私。
私はあの入学式の日からずっと
長髪君が気になっている。
あれ以来会ってはいない。
私は通信で入学式後1回授業があったが
人数が多いからか、
長髪君も定時からなのかわからないが
長髪君に一度も会っていない。
由『も~。そんなに気になるなら
メールしてみればいいじゃん!』
『は?!いや、まずアド知らないし(笑)』
由『陸人に聞いてみようか?』
私の返事なんて待つ気もないように
既に陸人君に電話をしていた。
由『あ、陸人?あのさ!
入学式のとき陸人が一緒にいた…』
由『ちがうちがう!
長髪の子いたじゃん?
そうそうそう!裕君?ふ~ん。
その子のアドわかる?』
由『ちがうってば~(笑)
私じゃなくて!
私が入学式のとき一緒にいた子!
あの子が知りたいらしくてさ♪』
由『うん!そうそう♪
んじゃ待ってるね~♪』