ラスト
第一章
「今すぐ逢いたい…」

こんな関係…ダメな事ぐらいわかってる…。

でも、淋しくなると貴方に逢いたくなる…。抱きしめられると、離せなくなる。

愛してはイケナイ人。

彼には、奥さんも子供もいる…自分には婚約者がいる

お互い、それを知りながらも離れられない。彼は、最初は結婚している事を話してはくれなかった。
自分も最初は遊びのつもりだった。
でも、彼と話していると楽な気分になれた。
彼もそう感じたのか、本当の事を話してくれた。彼とは本音で話せた。
自分のありのままでいられた。

そして彼も、奥さんには話せない様な事や、愚痴とか…なんか…嬉しかった。

私からの連絡はPCへのメールのみ。

電話は厳禁。

夜遅くに逢いたくても、明日の朝まで見られる事の無い、PCへメールをするだけ。
婚約者がいるのに…
彼に「逢いたい」
って言えば、淋しい想いなんてしなくていいのに…。
数分後…返ってくるはずのないメールが来た。

「俺も逢いたい」

ビックリした。

返ってくるなんて思いもしていなかった…それに…彼が、私と同じ気持ちだったなんて…。
彼のPCは職場にある。こんな時間まで仕事な訳がない。
それなのに…。
物凄くドキドキした…ただの遊びの相手なのに…。
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