ラスト
部屋の前に誰か居る…

彼だ…

どうしてここに?

「一緒に飲もう」

彼は袋一杯のビールを持って立っていた。

「何時間待ってたの」

そう聞くと彼は、さっきと言った。

帰らなくて良いの?

そう聞くと彼は、

まだ帰る日じゃないからと言って笑った。

部屋に入ると、彼は急いで冷蔵庫へ。

ホントは結構待ってた?

すると彼は、

「暖めて…」

と言って抱き締めた。


私がお風呂から出ると、彼はベットで寝ていた。

あんまりにも気持ち良さそうに寝ていたから、仕方なく一人で飲み直すことにした。

いつもならもう寝てる時間。でも、もう少し彼の寝顔を見ていたい…。

そう思っていたのにいつの間にか眠ってしまっていた。

1日中彼と居られるなんて初めて。

いつも時間に縛られながら…。
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