ラスト
そう言うと正弥さんは、私を抱き締めた。

「面と向かって言うの、ちょっと恥ずかしいからこのまま…聞いて欲しい…」

私はうなずいた。

「俺は…

蓮の事が好きです

大好きです

だから…俺と…

俺と結婚してください」

涙が溢れてきた…

「私も正弥さんと結婚したい…」


決して罪から逃れようとしている訳ではない。

私は、どんな罰でも受ける…

この子は幸せにしてあげたい…

ただ、それだけ。


「キスして良い?」

「どうして聞くの?」

しばらく黙って正弥さんは、

「いや…だって無理させたら、いけないかなぁって思って」

笑ってしまった

「そんな事ぐらい大丈夫だよ、
逆にいっぱいしてよ…
今まで病院だったし…」
「いっぱいしたいけど…抑えが効かなくなりそうで…怖いなぁ…」


彼から、そんな言葉が出るなんて思わなかったから、なんか…嬉しかった。


「笑うなよぉ。仕方無いだろ…」

彼の顔が真っ赤だった。
「ごめんね、だって正弥さんが可愛い事言うから」

余計に赤くなった。
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