ラスト
正弥さんの寝顔を見るのは初めて…

謝っても足りないぐらいだよね…




退院してからは2日おきの通院。

またいつ問題が起きるか分からないから
今まで、一人で病院に行っていたから正弥さんが一緒に行くのは初めて。

待合室で名前を呼ばれるのを待っていた。

この時間は嫌い…

静かだし、長いし…
今日もいっぱいだなぁ…

正弥さんが一緒だから無駄な事を考えないで済むけど…

受付の前を見つめていた

見たことのあるような人がそこにいた。




彼の奥さんだ…




どうしてここに…?


すると、向こうから彼がやって来た。

彼は私の存在に気付いてないみたい。

早く帰りたい

見つかりたくない…

私は正弥さんに寄り掛かり、気付いてないふりをした。

彼だって今、ばったり会うのは嫌だろう…。
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